NPO法人地球の緑を守る会  森を造りましょう

緑に守られる地球
緑の葉 ポット苗を作りましょう

画像41 ポットに播種することの利点は、季節や気象条件にかかわらず播種できることです。例えば、地面では春にならないと発芽しない植物の種を、冬でも暖かい部屋の中でビニールポットの土に播くことができます。発芽後の管理もしやすいものです。春が来る頃にはすでに本葉が数枚出て、勢いの良い苗を選んで地面に定植することができます。定植するときも、静かにポットから苗を抜き取ってやさしく植えれば、根を傷めなくてすみます。

ポット苗作りの、もう一つの大きな利点は、狭い場所で多くの苗を準備することができることです。持ち運びも容易です。
小さなベランダで大きな森の苗を作ることもできるでしょう。どんどんポット苗を作って、緑を愛する人々に上げちゃいましょう。

緑の葉 ドングリを拾いましょう

画像42 さまざまな樹木の種子の中でも、ドングリは栄養素がみっちり詰まっています。野ウサギ、野ネズミ、リスたちの生命を育むエネルギーに満ちています。これは植物の発芽時の栄養として使われます。夏から秋にかけてドングリを拾って、ポット苗をたくさん作っちゃいましょう。

挿し木、取り木、接ぎ木などはクローンを増やすだけですが、種子から育てた実生苗は、1本1本がみな異なる遺伝子を持つユニークな個体です。厳しい気象条件、病虫害にも耐えやすい森は、自然本来の繁殖法である有性生殖によって増やすのが何よりです。どんぐり週間(2014年11月2日~16日)案内パンフ

みんなで拾ったドングリで、コマやヤジロベエなど作って遊ぶのも楽しいですね。人が食べられるドングリも多いので、美味しい食べ方を工夫してみては?

緑の葉 ミニミニ森もすてき

画像44 森にサイズの定義はありません。崩れかけた山の斜面も、ビルの屋上も、団地のベランダも、木を植えれば森を育てることができます。木は水を必要としますから、雨が降らなければ潅水が必要になります。しかし森は、水を蓄えたり、空気を潤したり、気温を調整したりする天然のシステムでもあります。

自宅の庭、屋根の上、ベランダなどは、いつでもできる私設森です。屋上の森は上手に作れば、冷暖房費の節約につながるでしょう。ベランダの森に、小鳥や虫などの生きものもやって来るでしょう。住み着くかもしれません。小さな緑といえども、一つ一つの生きものが、私たちの心に安らぎを与えてくれることでしょう。

ミニ森で野菜を作ったり、可愛い花を咲かせるのも気の向くままです。

緑の葉 小さな森も、大きな森も

画像45 私設の森に植え切れなかった苗木は、緑を愛する隣人に上げよう。それでも苗木が余ったら、自治会、学校、企業、市区町村役所などに相談してみては。現在の日本、現在の地球で植樹の場所に困ることはない。

人は木を植えるとき、幸福そうな顔になるぞ。そのうち、みんなで植樹祭を、なんて話が出てこないとも限らない。緑とともに暮らすことは、人間の最も基本的な幸福の一つだからね。諸外国の環境事情は、インターネット検索や大使館などに問い合わせるなどして調べてくれたまえ。

破壊された森林、容赦なく拡大を続ける世界の沙漠、大きな森への冒険も、小さな森への愛着も、人間の書き換え不能なDNAの発動だ。森を愛することは、人を愛することだ。

midori.mond.jp
木の葉ライン
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